照明やコンセントでも、どうやらこの不動産会社は家具のレイアウトなど何も考えていない、といいたくなるベッドルームが多い。スイッチは部屋の入り口の壁につけ、コンセントや、テレビアンテナと電話のアウトレット(接続口)などは、部屋のスミに適当につけておけばよいという具合なのだ。ベッドの置き場所次第で、テレビや電話を置く場所はおのずと決まってくるはずなのだが、どうにも見当外れな場所に設備がついていて、肝心な場所には接続先がないというマンションも少なくない。ベッドの置き場所があらかじめきちんと想定されていれば、スイッチの位置もひと工夫したくなる。ベッドルームの照明のスイッチは部屋の入り口に一つだけというマンションがほとんどだが、毎日ベッドで寝起きすることを考えれば、枕元でもオン・オフできるように、ベッドの枕元付近にも、もう一つ別のスイッチがあれば便利だと気づくはずだ。実際に暮らしてみると、それがあるとないとで大ちがいであることは、入居したその日に実感できるだろう。「コートハウス菊名」(売り主:日本ランディック、設計:東急設計コンサルタント、施工:鉄建)や「イトーピア自由が丘イデア」(売り主:伊藤忠商事、設計:アーキサイトメビウス、施工:竹中工務店)というような物件を見ると、こうした当たり前の配慮がきちんとなされているマンションもあるのだと、ホッとするのである。