チャート、ローソク足のような指標があるということは、私にとってまさに「目からウロコ」でした。しかし、当初は、何か科学的な根拠が欠けているように感じていたため、信用しきれないところがありました。私は仕事柄、検証し、実証しないと信用できない性質なのです。そこで、いろいろなチャートのサインについて過去数年間にわたって検証してみました。時間は結構かかりましたが、「いくつかの指標は全然役に立だないが、いくつかの指標は思ったより的中度が高い」ということが判明しました。そして、的中度が高い指標を使い、ファンダメンタルがよいと判断した会社の株を購入するタイミングを決定する際に用いたところ、飛躍的に投資成績が上がりました。株は、いい株を「いつでも買えばいい」わけではなく、同じいい株でも「いつ買うか」で成績がまったく変わってしまうのです。私はその「いつ買うか」を判断するために統計的分析(テクニカル分析)の指標を用いたのです。それ以後10年以上、当然年によって浮き沈みの波はありますが、株に関しては年率50%以上の収益を上げ続けることができています。そして、株式投資で得たこの「武器」があったおかげで、FXでは始めた当初から大きな失敗もなく安定した利益を上げることができたのです。株式投資や外貨の運用成績が安定して上げられるようになった一因として、医学の勉強をしたことがあります。「新しい薬が出るというインサイダー情報で儲けたんじゃないか」と思われる方がいるかもしれませんが、残念ながら違います。その答えは「統計的な考え方」です。医学生はどこの大学でも公衆衛生、環境医学という教科を学習します。たとえば、ある地域にある疾患が多いとすれば、その地域の生活環境のどの要因がその疾患の発症率と関係するか判断するために統計的分析の手法を用いて検証するわけです。よく「タバコを吸う人が肺ガンになりやすい」あるいは、「肥満の人は心筋梗塞になりやすい」といったことを聞いたことがあるでしょう。そういうことは、本当に疾患と生活習慣が有意に相関しているのかを統計的に検証しなければ医学での役には立たないわけです。