S子さんは末っ子で、何でも自分の思いどおりにならないと気のすまないわがままな性格でした。やさしすぎる先生の授業は、他の人がうるさくするので身が入らず、勉強をする気がしないと文句をいいます。逆に厳しい先生の授業は(自分がしかられるのがいやで)怖いからいやだと文句をいっていました。S子さんの母親はこのようなことばを頭から信じて、そのたびに塾に苦情をいうのです。「○○先生は教え方が下手なのではないか。授業見学したいと思う」「△△先生はしかってばかりいて、いったいどういうつもりなのか聞きたい」といったことを平気でいってきます。まず自分の子どもに問題があるのだということを、わがままな親は知りません。結局S子さんは適当に各先生方にお守りをしてもらっているだけになり、だれも真剣に相手をしてくれる人はいなくなってしまいました。わがままな親の子はやはりわがままだったという典型的な例でした。
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