「全部雇用」の衰退

2012.01.29

「全部雇用」の衰退は一九九〇年代に加速化しつつある。それは長引く景気停滞と規制緩和路線のためである。規制緩和路線の背景には、つぎのような考えがある。世界で競争するためにはクローバルーズタングートに従わなければならないが、日本型経済システムはそのクローバルーズタングートから大きく乖離しているので、制度改革が必要である。進行しつつある世界経済のグローバル化のなかで、規制にがんじがらめに縛られた日本経済は競争力を失いつつあり、敗者となりつつある。

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日本型システムは、遅れて出発した日本が先進国にキャッチアップするには適していた。しかし、キャッチアップ型発展の終わりとともに規制は逆に栓楷となっている。規制緩和先進国のアメリカでは経済が好調であり、規制緩和の効果を実証している。不況が長引いていることを背景に、こうした考えが広まった。それとともに、日本経済は根本的な変革が必要である、現に日本の経済・企業システムは大変化にむかって動きつつある、という見方が大勢となった。はたして、こうした見方は正しいのであろうか。