いよいよ控え室でお待ちいただいたお客さまを宴会場へご案内する時間です。会場の入口の金屏風の前に主人側か並んで、お客さまを迎え入れます。新郎の左に新婦が並び、新郎の右に仲人、新郎の父親、母親の順に立ちます。新婦側は、仲人夫人の左に父親、母親の順に並びます。仲人と両親は、「わざわざお運びいただきましてありがとうございます」と感謝をこめて、ひとりひとりにこやかに挨拶をします。このとき、かつらが重たいせいか、恥ずかしいのか、うつむきっぱなしの花嫁さんがいます。声を出して挨拶をする必要はありませんが、やはり、ひとりひとりの目をちゃんと見て、ていねいに黙礼をしましょう。また、披露宴会場の人口につつましく立っている花嫁に抱きついて、「ファー、きれい。おめでとう!」などと感きわまっているお嬢さんを見かけることがよくあります。純真でほほえましいシーンですが、この日の客はあなた一人ではありません。ほかにおおぜいいるのですから、主人を独占するのはエチケットに反します。この日の花嫁は大役なのですから、なるべく興奮させたり、疲れさせたりしないようにあたたかい心づかいをしてあげたいものです。主人側の前を過ぎるときは、くどくどと挨拶を言っていないで、「おめでとうございます」とだけ言うか、あるいは心をこめて無言の挨拶をするだけにしましょう。