危険因子だと証明する

2011.03.31

何かが危険因子だと証明するのは、それが非常に強いものでなければむずかしい。例えば、喫煙は肺癌の強い危険因子なので、喫煙で肺癌になると言ってもよいが、アルコールは弱い危険因子なので、そのようには言えない危険因子には強いものも弱いものもある。例えば、喫煙は肺癌の強い危険因子である。それは喫煙者は非喫煙者より肺癌になる確率がずっと高いことを意味する。喫煙すればするほど、危険は大きくなる。実際、喫煙しなければきわめて肺癌になりにくい。喫煙は肺癌の非常に強い危険因子なので、肺癌を起こす機序はまだ正確にはわかっていなくても、喫煙で癌になると言っても正しいとされる。対照的に、アルコールは肺癌に対する弱い危険因子らしい。飲酒家が肺癌になる確率は、いくつかの研究によると、飲まない人の確率よりわずかに高い程度で、酒を控えるのが肺癌の防御策とはなりそうもない。何かが危険因子だと証明するのは、それが非常に強いものでなければむずかしい。何かが特定の病気に対する危険因子であることを証明する理想的な方法は、科学的には、{非常に似通った人々から成る大きな集団で、無作為に抽出された半数の人々を危険因子にさらし、残りの半数はさらさず、その後二つのグループに何か起こるかを比較する}という方法だろう。言うまでもないことだが、豊胸材の場合にはそのようなことはできない。無作為抽出では、豊胸材をボランティアで入れてもらえそうにない。そういう女性がいたとしても、こういうやり方で女性を利用するのは倫理的ではない。そこで、科学的にみて理想的な方法とは言えないが、同じ位正しい情報が得られる方法を採るしかない。
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