イギリスには、「娘のボーイフレンドが迎えに来たら、乗ってきた車のタイヤを見ろ」ということわざがある。四本のタイヤが均等に減っていれば、その青年は勤勉で、手入れがきちんとしてあれば堅実だというわけだ。逆に言えば、昔からタイヤのローテーションが重視されていたことの証明でもある。これは現在の日本でも大切なことだ。そこで、ローテーションをどのように行なうかだが、四本のタイヤそれぞれの減り具合から考えてみよう。最近のFF車を例にとると、どのような運転をしても前輪のハンドル側がいちばん減る。常にドライバーの体重がかかっているわけで当然のことだ。以下、ハンドル側の後輪、助手席側の前輪、助手席側の後輪の順で減る。それでは、どういう方法でローテーションをすればいいだろうか。昔はスペアタイヤを含めた5本のタイヤを均等に減らすのが正しいとされていたが、最近はスペアタイヤに緊急用の細身のものを用意している車も多く、この常識は通用しない。もちろん車のマニュアルを読めばすぐにわかるが、読みたくない人のために基本を説明しておこう。国産車の場合、左後輪と右前輪を、左前輪と右後輪を交換する。X型に交換するのでXローテーションと呼んでいる。
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